S.S.D.D. - Solid State Discrete Drive
さまざまな歪みを生み出せるプリアンプと3バンドのイコライザーを組み合わせた。プリアンプ・歪みエフェクターです。エフェクトのオン・オフを切り替えるフットスイッチに加えて、ブースター回路のオン・オフを切り替えるフットスイッチも備えており、普段は軽い歪みを使用しつつ、ソロなどのタイミングでより深い歪みに切り替える、と言った使い方が可能です。
ICを使用せず、トランジスタやFET、抵抗器、コンデンサなどの部品のみを使ったディスクリート回路で構成されており、アンプ風の歪みからディストーションペダルのような歪みまで、幅広い音色を生み出せます。
写真
取扱説明書
本機の回路構成
端子・ボタンの解説
設定方法
BASS、SCOOP、TREBLEの各ノブは反時計回りに回しきった状態でそれぞれの周波数帯がフラットになります。ギターでご利用の場合はすべて12時の位置、ベースでご利用の場合はすべて反時計回りに回しきった位置から調整を始めることをおすすめします。
バッファー部の周波数特性
バッファードバイパス時はトゥルーバイパス時と比べて出力レベルがわずかに下がりますが、周波数特性はどちらもほぼフラットです。エフェクトオン時も、BASS・SCOOP・TREBLEいずれも0%(反時計回りに回しきった状態)では周波数特性がほぼフラットになります。
イコライザー部の周波数特性
BASS
BASSノブでは、低音域のブーストを行えます。BASSノブのみを100%(時計回りに回しきった状態)でトグルスイッチをLOW/MID/UPPERそれぞれの位置に設定した場合の周波数特性は次のようになります。
SCOOP
SCOOPノブでは、低~中音域のカットを行えます。単体では単に指定した周波数帯以下をカットするだけですが、BASSノブと組み合わせることで、特定の帯域をカットすることができます。
SCOOPノブのみを100%(時計回りに回しきった状態)でトグルスイッチをLOW MID/MID/HIGH MIDそれぞれの位置に設定した場合の周波数特性は次のようになります。
TREBLE
TREBLEノブでは高音域のブーストを行えます。TREBLEノブのみを100%(時計回りに回しきった状態)に設定した場合の周波数特性は次のようになります。
BASSノブとSCOOPノブの組み合わせ
BASSノブとSCOOPノブを同時に利用することで、特定の周波数帯をカットできます。BASSノブとSCOOPノブ、TREBLEノブをすべて100%(時計回りに回しきった状態)に設定した状態でトグルスイッチを切り替えた場合の周波数特性は次のようになります。
BASSのトグルスイッチをLOWに設定した場合の周波数特性:
BASSのトグルスイッチをMIDに設定した場合の周波数特性:
BASSのトグルスイッチをUPPERに設定した場合の周波数特性:
使用上のご注意
- 定格電源電圧は9Vですが、設計上は9Vをある程度超えた電圧を加えても正常に動作します。(約9.6Vの電源電圧で問題なく動作することを確認しています)。ただし、それ以上の電圧での動作検証は行っていませんので、出力電圧が高い電源を使用する際はご注意ください。特に、15Vを超える電圧を加えた場合、製品寿命が短くなったり、故障が発生する恐れがあります。
- バッファードバイパス時は電源が供給されていないとエフェクトオフの場合でも信号が出力されません。
- 「GAIN」と「DIST+」や「CLEAN+」、「TREBLE」を最大に設定した状態で「BOOST+」をオンにすると、フィードバックによる発振が発生しやすくなります。
ヒント&TIPS
- 本機のBASS・SCOOP・TREBLEノブは、いずれも反時計回りに回しきった状態でフラットになります。そのため、ベースで使用する場合は反時計回りに回しきった状態から様子を見ながら調整することをおすすめします。いっぽう、ギターで使用する場合はすべてのノブを12時の方向に設定した状態から調整することをおすすめします。
- DIST+ノブとCLEAN+ノブはそれぞれダイオードクリッピング信号とクリーン信号をミックスするような動作になります。そのため、CLEAN+ノブを時計回りに回しきった状態では、ダイオードクリッピング歪みが効きにくくなります。
仕様
- 入力端子:6.3mmフォーンジャック(TS)×1
- 出力端子:6.3mmフォーンジャック(TS)×1
- 電源入力端子:内径2.1mm/外形5.5mm、センターマイナス
- 対応入力電圧:約9V
- 消費電力:約12mA
- 本体サイズ:約121×38×95(W×H×D、突起部を除く)
技術情報
バイアス電圧の調整(詳しい方向け)
本機は内部に3つのトリマポット(半固定抵抗器)が設置されており、これらでJFET差動増幅回路のバイアス電圧を調整できます。バイアス電圧が変わると内部ゲインや歪みの傾向が変わります。
それぞれのトリマポットでは、次の調整が行えます。
- RV10(OUT):出力アンプ部分のバイアス電圧を調整できます。出荷時は約5.2Vに設定しています。この値を変更するとエフェクトオン・オフ切り替え時にポップノイズが発生する可能性があるため、通常は変更しないでください。
- RV11(PRE):プリアンプ部分のバイアス電圧を調整できます。出荷時は約4.4Vに設定しています。
- RV12(IN):入力バッファ/初段ブースター部分のバイアス電圧を調整できます。出荷時は約4.4Vに設定しています。




