Universal PCB for Stompboxマニュアル

Universal PCB for Stompbox(エフェクターべダル試作・実装用ユニバーサル基板)の取扱説明書です。

概要

Universal PCB for Stompboxは、基板上半分と右下が片面ユニバーサル基板(2.54mmピッチ)、下半分がエフェクターペダルに必要となるスイッチや電源回路、フォンジャックなどを実装する基板になっています。ユニバーサル基板部分の下側には各部品に配線されたパッドを用意しており、この部分に部品を実装したり、配線を引き出すことで自作した回路とスイッチやフォンジャックなどを接続できます。本機版はいわゆる「Bサイズ」のケースに収まるので、これを穴あけしたケースにそのまま納めることができます。

ユニバーサル基板部分はPCBピンタイプの可変抵抗器などを直接はんだ付けできるように穴を大きめにしており、また表面実装部品も実装しやすい角型のパッドを採用しています。裏面にはGNDを配線できる予備パッドも用意しています

なお、組み立ての際の全般的な注意事項や手順はMSTプロダクト組み立てマニュアルに記載しています。まずはこちらをご確認ください。

パーツリスト

パーツID 部品 URL
C1 電解コンデンサ(直径9mm、端子間ピッチ3.5mm) 100μF https://akizukidenshi.com/catalog/g/g117905/
D1 ダイオード BAT43 https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113907/
J1 入力フォンジャック MJ-462等 https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112481/
J2 出力フォンジャック MJ-462等 https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112481/
J3
J4
J5
R1 カーボン抵抗器 10k
SW1 フットスイッチ 3PDT https://akizukidenshi.com/catalog/g/g117590/

J3は電源コネクタおよび006P(9V)電池スナップの接続用です。V+、GND、VSWをそれぞれコネクタのプラス端子、GND端子、スイッチ端子(ジャックを差していない場合にV+と導通)に配線することを想定しています。また、B+、B-は電池スナップのプラス側とマイナス側を配線することを想定しています。この場合、入力側のフォンコネクタにモノラルジャックが接続されると電源がONになります。

J4は電源を引き出す際に使える予備パッドです。必要に応じてここから電源を引き出せます。

J5はユニバーサル基板部分とスイッチやジャックを配線するためのパッドです。それぞれ次の場所に配線されています。

番号 表示 接続先
1 V+ 電源+側
2 GND GND
3 LED_A エフェクトOFFの際にLED用の電源が供給される
4 LED_B エフェクトONの際にLED用の電源が供給される
5 IN_JACK 入力フォンジャックのTIP
6 INPUT
7 IN_B エフェクトONの際にINPUTと接続される
8 IN_A エフェクトOFFの際にINPUTと接続される
9 OUT_A エフェクトOFFの際にOUTPUTと接続される
10 OUT_B エフェクトONの際にOUTPUTと接続される
11 OUTPUT
12 O_JACK 出力フォンジャックのTIP
13 V+ 電源+側

一般的な配線例

下記のように配線すると、トゥルーバイパスのエフェクターを作成できます。

  • LED_BにLEDの+側(アノード)
  • IN_JACKとINPUT
  • IN_AとOUT_A
  • OUTPUTとO_JACK
  • IN_Bにエフェクター回路の信号入力部
  • OUT_Bにエフェクター回路の信号出力部

注意事項

D1は電源をプラスマイナス逆に接続した際に電流を流さないようにするための保護ダイオードです。また、R1はLEDの電流制御用抵抗です。C1は電源電圧安定用のコンデンサです。いずれも適当な値に変更が可能です。

回路図

Universal PCB for Stompbox回路図

基板イメージ

表面

基板イメージ表面

裏面

基板イメージ裏

部品配置

基板部品配置

基板主要部分の寸法

基板寸法図